第21回国際生物物理会議でNanoTerasuを紹介

2024年6月24日(月)~28日(金)において国立京都国際会館にて開催されました、第21回国際生物物理会議(21st IUPAB Congress 2024/IUPAB2024)にて、NanoTerasuの利用促進業務を行う公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)がSPring-8と共にNanoTerasuの紹介を行いました。

国際会議IPAC2024にて西森GLが招待講演を行いました

アメリカ合衆国ナッシュビルで2024年5月24日に行われた国際会議 “The 15th International Particle Accelerator Conference”(IPAC2024)のプレナリーセッションにおいて、NanoTerasuセンター加速器グループの西森信行リーダーが、日本の円型加速器放射光源の開発状況と将来像について招待講演を行いました。

学会名: The 15th International Particle Accelerator Conference
Title: Recent development and future direction of ring-type synchrotron light sources in Japan
概要: 世界に50台程度ある蓄積リング放射光源のうち9台が日本にあるが、第3世代放射光源はSPring-8のみであり、高輝度性能を有するのは硬X線領域のみであった。第4世代放射光源として日本初のMBAリングNanoTerasuが建設され、2024年4月から国内の従来光源と比較して10~100倍の高輝度軟X線・テンダーX線のユーザー提供を開始した。2029年に稼働を開始するSPring-8-IIと共にツインMBA放射光リングとしてNanoTerasuは国内の放射光プラットフォームを形成する。KEKのコンパクトERL(Energy Recovery Linac)は将来のEUVリソグラフィー用の高出力自由電子レーザーのプロトタイプとして開発が進められている。

Proceedings(英語): 10.18429/JACoW-IPAC2024-FRYD2

IPAC2024にて招待講演を行う西森GL

国際会議IPAC2024にてNanoTerasuビーム調整の進捗を報告

アメリカ合衆国ナッシュビルで2024年5月19日~24日に行われた国際会議 “The 15th International Particle Accelerator Conference”(IPAC2024)において、QSTの上島主幹技術員がNanoTerasuにおけるビーム調整の進捗についてポスター発表を行いました(NAT, JASRI, SES, 理研との共同研究)。

学会名: The 15th International Particle Accelerator Conference
Title: Status of beam commissioning at NanoTerasu
概要:
日本に新しく建設された3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuのビームコミッショニング状況について報告を行った。線型加速器の調整を2023年4月に開始し、わずか10日間の調整で電子ビームのエネルギー3GeVを達成した。6月から蓄積リングの調整を開始し、初めからオフアクシス入射を入射軌道調整を行うだけで達成できた。電磁石の精密アライメントのおかげで、調整開始初日に入射ビームは軌道補正用電磁石を使う事なく300ターン周回した。2023年11月には蓄積電流300mAでtop-up 運転の試験を行なった。
また2024年4月9日からユーザー利用運転を開始し、高い信頼性で高性能ビームを供給できたことを報告した。

Proceedings(英語): 10.18429/JACoW-IPAC2024-TUPG40

NanoTerasuを用いた初の学術論文が公開されました

NanoTerasuのコアリションビームラインBL10Uを用いた観察結果より、NanoTerasu初の学術論文が公開されました(東北大学、住友ゴム工業株式会社の共同研究)。
この研究では、「X線タイコグラフィ」と呼ばれる手法により、高い空間分解能で試料の観察に成功しています。

東北大学プレスリリース(東北大学ウェブサイトへ):テンダーX線タイコグラフィで世界最高の空間分解能を達成 -3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuを用いた初の学術論文-
学術論文(英語): Towards Sub-10 nm Spatial Resolution by Tender X-ray Ptychographic Coherent Diffraction Imaging – IOPscience

NanoTerasu整備新たな局面へ、歴史的瞬間の到来 – ファーストビーム達成

NanoTerasuは、令和5年12月7日において、ファーストビーム*の達成を祝いました。この歴史的瞬間には、小安理事長(QST)、高田理事長(PhoSIC)、稲田課長(文科省)、小嶋副部長(宮城県)、柳津経済局長(仙台市)、植田理事(東北大学)、宮本副会長(東経連)、茂田井部長(七十七銀行)にご臨席いただきました。
小安理事長(QST)と高田理事長(PhoSIC)が、それぞれビームラインBL13UとBL10Uのメインビームシャッターを開く操作を行い、各ビームラインの光学ハッチ内のスクリーンに放射光が到達したことを確認。詰めかけたスタッフ共々この感動的な瞬間を共有しました。ファーストビーム達成により、実験ホール内に放射光が導入され、今後のビームライン整備が加速されることが期待されます。次世代型の放射光施設として先端挿入光源から初めて導入された放射光X線は、今後、新たな科学技術の扉を開くきっかけとなります。NanoTerasuは、未来において革新を起こすためにさらなる一歩を踏み出しました。

量子科学技術研究開発機構の小安理事長(左)と光科学イノベーションセンターの高田理事長(右)

*円型加速器内に設置された挿入光源からの放射光X線を実験ホールに初めて導入し、観測すること。

「60 years of Synchrotron Radiation in Japan (JPSR60)」にてNanoTerasu施設を紹介

10月24日から10月25日にかけて、日本放射光学会の主催で「60 years of Synchrotron Radiation in Japan」が自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンターにて開催され、量子科学研究開発機構 次世代放射光施設整備開発センターの内海センター長が「Nanoterasu, a new 3GeV SR facility in Japan」と題して施設について講演いたしました。

詳しくはこちら(日本放射光学会ホームページ)

日本物理学会においてNanoTerasuを紹介

9月17日-19日の間に開催された日本物理学会において行われた共催シンポジウム「次世代放射光NanoTerasuによる最先端軟X線分光とその展望」および、市民科学講演会「最先端の科学を仙台の地から」の「科学と技術の先端をつなぎ、明日を拓くNanoTerasu(ナノテラス)」において、NanoTerasuを紹介いたしました。

円形加速器(蓄積リング)で電子蓄積に成功

6月16日に円型加速器において3GeV電子蓄積に成功したことを発表しました。
▶詳しくはこちら

khb東日本放送 youtubeチャンネルより

ナノテラス線型加速器で3GEV電子加速に成功

線型加速器での3GeV達成は軟X線波長領域の高輝度放射光源実現に向けた大きなマイルストーンです。
今後は、円型加速器への電子ビーム入射及び蓄積試験を予定しており、令和6年度の運用開始に向けて加速器調整を継続していきます。

詳しくは、こちらのQSTのプレスリリースをご覧下さい。

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