NanoTerasu共通利用約款
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(本約款の目的)
第1条 この約款は、3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(以下「本施設」といいます。)を管理運営する国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(以下「QST」といいます。)、一般財団法人光科学イノベーションセンター(以下「PhoSIC」といいます。)及び公益財団法人高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」といいます。)が、本施設を利用に供するに当たり、利用者に共通する基本的な事項について定めるものです。
(定義)
第2条 この約款において使用する用語の定義は、次の各号に掲げるとおりです。
(1)利用者 QST、PhoSIC又はJASRIが、本施設を利用に供する者をいいます。
(2)本施設の担当者 QST、PhoSIC若しくはJASRIの職員又はQST、PhoSIC若しくはJASRIから業務委託を受けた者の職員をいいます。
(3)情報セキュリティインシデント JIS Q 27000:2019における情報セキュリティインシデントをいいます。
(利用の契約)
第3条 利用者は、この約款に同意した上で、QST、PhoSIC又はJASRIとの間で契約を締結するものとします。
(利用者の登録)
第4条 利用者は、本施設の利用を開始する前までに、放射線管理その他本施設の利用のために必要な情報をQSTが提供する情報システムに登録するものとします。
2 利用者は、前項の情報システムに登録した情報に変更があったときは更新するものとします。
(情報ネットワーク等への接続)
第5条 利用者は、本施設の情報ネットワーク又は情報システムに、利用者が持ち込んだコンピューターを接続しようとするときは、当該コンピューターについて次の事項を守るものとします。
(1)ウイルス対策ソフトウェアがインストールされ、かつ当該ウイルス対策ソフトウェアのウイルス定義パターンファイルが自動的に最新の状態に保たれること
(2)オペレーティングシステムを最新の状態に保つこと
(3)ソフトウェアの自動保護機能が作動していること
(4)フルウイルススキャンを定期的に実施すること
(5)P2Pソフトがインストールされていないこと
(6)ソフトウェアライセンスが適正であること
2 利用者は、QST、PhoSIC又はJASRIが、利用者が持ち込んだ機器等を本施設の情報ネットワーク又は情報システムに接続する前に、前項各号に掲げた事項について確認することを同意するものとします。
(物品、薬品等の持込等)
第6条 利用者は、本施設の利用に当たり使用する物品、薬品等について、関係法令及びNanoTerasu利用ガイドブックに従って、善良な管理者の注意義務をもって持ち込み及び管理するものとします。
2 利用者は、持ち込んだ物品、薬品等は全て責任を持って持ち帰るものとします。ただし、本施設の担当者が認めた場合はこの限りではありません。
(施設等の利用)
第7条 利用者は、本施設の設備、物品等、情報ネットワーク又は情報システムの利用に当たっては、本施設の担当者の指示及びNanoTerasu利用ガイドブックに従って利用するものとします。
(利用の制限、停止、契約解約)
第8条 QST、PhoSIC又はJASRIは、利用者が次の各号のいずれかに該当する場合、その利用者に対して本施設の利用を制限又は停止し、又は直ちに契約を解約することができます。
(1)この約款その他利用の契約に定めた諸条件に違反したとき
(2)利用者が提供する情報に虚偽が判明したとき
(3)労働安全衛生法、放射性同位元素等の規制に関する法律、外為法その他法令に違反したとき
(4)暴力行為、威嚇行為又は迷惑行為を行ったとき
(5)本施設、設備、物品等の損壊又は許可を得ない物品等の利用又は持ち出しを行ったとき
(6)本施設に持ち込んだ物品、薬品等を本施設の担当者が認めることなく残置したとき
(7)本施設の情報ネットワーク、情報システム等への不正なアクセス又はそれらの機能の破壊もしくは妨害を行ったとき
(8)集団感染するおそれのある疾病を有することが判明したとき
(9)その他本施設の担当者が本施設を利用者が安全に利用できる状態にないと認めたとき
(緊急事態等への対応)
第9条 利用者は、本施設の利用中に緊急事態、情報セキュリティインシデント等が発生した場合には、直ちにNanoTerasu利用ガイドブックに従って本施設の担当者に通報し、その指示に従うものとします。
2 利用者は、本施設の利用中に利用者又は利用者が持ち込んだ設備、物品等が発生させた緊急事態、情報セキュリティインシデント等について対応する責を負うものとします。
3 QST、PhoSIC又はJASRIは、自ら又は本施設の設備、物品等が発生させた緊急事態、情報セキュリティインシデント等について対応する責を負うものとします。
(個人情報の取扱い)
第10条 QST、PhoSIC又はJASRIは、取得した利用者の個人情報を、各機関の規程等に従って管理します。
2 QST、PhoSIC又はJASRIは、次の各号に掲げる場合、公表している「NanoTerasuにおける個人情報の取扱い」に掲げる利用目的のために、取得した利用者の個人情報を第三者に提供することがあります。
(1)業務の委託先への提供
(2)QST、PhoSIC又はJASRIによる共同利用
(秘密の取扱い)
第11条 QST、PhoSIC又はJASRIは、取得した利用者の秘密を、各機関の規程等に従って管理します。
2 QST、PhoSIC又はJASRIは、本施設における安全の確保に必要な確認又は措置を講ずるために、利用者の利用内容に係る情報を各機関により共同利用することがあります。この場合において、QST、PhoSIC又はJASRIは、共同利用する情報を、秘密として前項の規定に基づき管理します。
3 利用者は、前項の規定の基づく共同利用に同意するものとします。
(測定データの取扱い)
第12条 利用者は、実験により取得した測定データが本施設の情報システムの記憶装置に記録されたときから、当該測定データについて管理する責を負うものとします。
(利用者の損害賠償責任)
第13条 利用者は、本施設を利用中、利用者の責に帰すべき事由により、本施設又は本施設の設備、物品、情報ネットワーク、情報システム等に損害を及ぼしたときは、QST、PhoSIC又はJASRIに対しその賠償の責を負うものとします。
(免責)
第14条 QST、PhoSIC又はJASRIは、利用者が本施設の利用中に受けた損害に対して、QST、PhoSIC又はJASRIの責に帰すべき事由がある場合を除き、当該損害に対する責を負いません。
(約款の改正)
第15条 1ヶ月前までに利用者に告知又は通知することにより、この約款を改正することができ、改正したこの約款の効力は、すべての利用者に及ぶものとします。
(通知方法)
第16条 本施設の利用に関する利用者への通知は、本施設内への掲示及びQST、PhoSIC又はJASRIのホームページに掲載する方法とします。
(令和6年4月1日現在)